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--- Sax Fan --- サックス・ファン 『第31号』
2005年10月15日 テーマ 24小節目
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今号の本題 : 和音 Chord (3)
編集後記 : John Coltrane -- Giant Steps
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これから楽器を始めようと思っている人:じっくり読んでね!!
初心者・中級者:知らないネタがあるかも!!
しっかり復習しましょう!!
[ 不定期発行マガジン ]
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おはようございます。
最近、中高生の方からメールを頂く機会が増えてきています。
とても嬉しいですね。
ですが、中には、メールの書き方に問題があるものがあります。
・名前が無い
・挨拶が無い
・自分の用件だけを箇条書き
等々・・・
他には、
Web メールの送信先の設定をせずに、差出人が空白になっていて、
おまけに件名も空白になっていて、見かけ、スパム・メールのよう
な印象のものまで・・・
現実の世界であれば、初対面では自分から名乗り、挨拶をし、とい
うことが分かっていても、ネット上ということで意識が希薄になる
のか、「?」っていうメールがあったりします。
「人」と「人」とのやり取りには変わりないのに・・・。
そういった場合、私は、はっきりと「失礼ですよ。」と返信してい
ます。
学生であれば当然、携帯メールも含めて、やり取りは友達主体でし
ょうから、一般的なメールの書き方、あるいはマナーといったこと
を知らない人がいるかもしれません。
だから、メールはこうやって書くものですよ、と返信してます。
いくらいい人であっても、「知らない」ことで大きなマイナスにな
ってしまっていると、本当に損なことです。
(今は、そういったこともウェブで調べることができますね。)
私とのやり取りくらいならいいかもしれませんが、これから先、就
職時等で、せっかくのチャンスを逃してしまいかねません。
(付け焼き刃は、すぐボロが出ますからね。)
非常におこがましく、大きなお世話かもしれません。
ですが、同じ音楽をやっている仲間として、先輩として、言うべき
ことは言っておきたいと思い、返信しています。
(別に怒っているわけではあるませんよ! 「知らなかった」だけ
なんですから。私だって充分とは言えないんですから。)
相手に伝わる音楽をしようと思えば、見えない相手にでも気遣いが
できる、思いやる気持ちを持つ、そういう「気持ち」の部分が大切
だと思います。
メールであっても、例外ではありません。
音楽に限らず、意識があればどんなことからでも学ぶことができま
す。
自分がステップ・アップすることで、それが音楽に現れ人に伝わる。
そしてそこからフィードバックを受け、また自分に取り込んでいく。
「人に喜んでもらえる(感動を与える)。」
損得勘定抜きで、自分ができることを人のために提供する、よりい
いものを提供できるよう、勉強し、向上していく。
楽器の腕を上げることだけが音楽の上達ではないのです。
↑ ↑ ↑
≪これ、とても重要です。≫
人の心を動かすことができれば、喜んで下さり、それが自分の喜び
にもなるのです。
自分が努力したことが、直、人に喜んで頂けることになるのです。
これができる音楽って、すばらしいと思いませんか!!!
自分が楽しむだけの音楽ではなく、人に楽しんでもらう音楽。
そういう音楽をやっていって欲しいと思います。
(偉そうなことを書きましたが、先輩からの助言だと思って下され
ば幸いです。)
私が出した返信メールには、
皆さん、私の言いたいことを理解して下さったのか、
「先日は失礼しました。」
と返信を下さっています。
それがまた嬉しいんですね。
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このメルマガは、楽器演奏に興味はあるけど迷っている人・始めよ
うとしている人から、初心者、中級者を対象に書いていきます。
「それぞれ対象のレベルが違うのに、自分にとって有益な情報はあ
るの?」と思われる方がいっぱいいらっしゃることだと思います。
特に中級者の方は、「どうせ知ってること、できることばかりだろ
う」とお思いでしょう。
レベルは違っても、大事なポイントは一緒です。
そういった方は、もう一度チェックする意味で読んで下さい。
中には、知らなかったことがあるかも知れません。ほんのちょっと
のことでも、そこに、早くうまくなるためのヒントが隠れているか
も知れません。
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〔それでは、本題です。〕
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和音 Chord (3)
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お待たせしました。
今号は、ようやく7th Chord( 4 Notes Chord ) 4和音についての
話に入ります。
それでは、こちらのページに行って下さい。
「和音 Chord (3)」のページを開く
(新しいウィンドウで開きます)
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音楽を説明するのに、どうしても抽象的になりやすい部分がありま
すが、できるだけ努力して、解っていただけるような説明を心がけ
てはいます。
しかし、私の力だけではどうしても足りないので、これを読んで下
さってるあなたに協力していただかなければなりません。
理解してやろうと、優しく力を貸して下さい。
よろしくお願いします。 m(_ _)m
なお、解らなかった点や、質問、感想等、なんでもいいです。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net
待ってます!!
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編集後記:John Coltrane -- Giant Steps
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ジャズで、ソロを回して曲が進行していって・・・
その過程で、ベース・ソロが入ったり入らなかったり、完全なドラ
ム・ソロになったりバースになったり・・・。
打ち合わせも無く、どうやってこういった構成が決まっていくので
しょうか。
それは、テーマをとったものが主導権を握ってやっているからなん
ですね。
それを説明する前に、もう少し「ソロ」に関して説明しておきます。
ジャズのソロは、テーマのコード進行に則ってやっています。
(例外もありますが。)
その曲のテーマの、頭から終わりまでが「1コーラス」ですね。
今ソロをとっている人が、コーラス終わりで、「これで終わり!」
という終止感を持ったフレーズをやると、「終わりだな。」という
ことが分かります。
そして次の人の演奏に移ります。
例えば、サックス、ピアノ、ベース、ドラムスという編成の「カル
テット」(4人編成)だとします。
テーマはサックスがとります。
ソロが、サックスからピアノに移り、そして今、ベースがソロをと
っているとします。
ベースの場合、ほとんどが、ソロの終わりには「ランニング」に戻
ります。(通常バックで演奏しているような、4ビートを刻みます。
この4分音符での演奏を、「(ベース・)ランニング」といいます。)
「これで終わりだよ〜。」っていってるんですね。
で、その次のアクションとして考えられるのが、
・テーマに戻る
・バースに入る(4バース、8バース)
・ドラム・ソロに入る
の3パターンです。(一般的なパターンとしてです。)
ここからはまた次回に・・・。
◇ ◇ ◇
今日ご紹介するのは、サックスをやっている人なら、一度は聴いて
欲しい John Coltrane ジョン・コルトレーンです。
John Coltrane「 Giant Steps 」
1. Giant Steps
2. Cousin Mary
3. Countdown
4. Spiral
5. Syeeda's Song Flute
6. Naima
7. Mr. P.C.
8. Giant Steps (Alternate Version 1)
9. Naima (Alternate Version 1)
10. Cousin Mary (Alternate Take)
11. Countdown (Alternate Take)
12. Syeeda's Song Flute (Alternate Take)
13. Giant Steps (Alternate Version 2)
14. Naima (Alternate Version 2)
15. Giant Steps (Alternate Take)
Sax(Tenor) : John Coltrane
Bass : Paul Chambers
Piano : Tommy Flanagan
Drums : Art Taylor
このCDへは、こちらをクリック!
(新しいウィンドウで開きます)
このアルバムのタイトル、かなりの自信を感じます。
(自分が出すアルバムに「 Giant Steps 」って付けれます?)
この表題曲、コード進行がちょっと難しく、ソロをとりにくいんで
すね。
一杯練習したんだろうなというのを感じますね。
コードに対して「ドレミソ」というフレーズで組み立てています。
ピアノのトミー・フラナガン、私の好きなピアニストのうちの一人
なんですが、いつもの流麗なピアノとは違い、少しばかりチョンチ
ョンのソロになっています。
(ちょっと悔しかったんでしょうか、この後、自分のアルバムでや
っています。)
このアルバムでとっているコルトレーンのソロは、「シーツ・オブ
・サウンド」と言われています。
「音を敷き詰める」--- そういうソロです。
すごいパワーです!!
今回、アルバムそのものの試聴ではなく、以下のサイトを見て下さ
い!!
Giant Steps の曲に乗り・・・ (スゴイ!!)
ボリュームを少し上げて、
コルトレーンの繰り出すフレーズをよ〜く聴きながら、
テンポを感じながら見て下さい!!
終わった後、思わず拍手してしまいました!!
とても楽しいサイトです。
何回も見てしまいましたよ。
Giant Steps by Michal Levy
(新しいウィンドウで開きます)
(読み込みには時間が掛かります。)
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最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
ご意見・ご感想・ご要望等、何でも結構です。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net 瀬尾和弘
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