コードの転回型
音楽理論の説明にあたり、
コードに関しては Root(ルート・根音)を最低音として表示していますが、
実際の音楽では、
Root 以外の Chord Tone(構成音)を最低音とする場合が、
結構出てきます。
Root が最低音になっている形を「基本型」とし、
それに対して、
Root 以外の Chord Tone が最低音にしたものを、
『転回型( Invertion )』といいます。
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基本型 |
第1転回型 1st Invertion |
第2転回型 2nd Invertion |
第3転回型 3rd Invertion |
参考までに、
オクターブを超える例も挙げておきます。
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1st Inv |
1st Inv |
2nd Inv |
2nd Inv |
3rd Inv |
3rd Inv |
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コードの表し方に、
「分数コード」というものがあります。
その中に、単にベース音を指定しただけの、
ちょうどこの転回型を表しているものがあります。
コード・ネームをこういった形で表すんですね。
これを、Chord Progression の例で挙げると、
このようにして、
ベースを半音で下降させて滑らかなラインを作る
等の目的で、
分母にそのベース音を指定するのです。