おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。
ここのところずっと、
精神的な話が続きましたが、
私が大事だと感じてきたことなんで書きました。
伝わって欲しいなと願っています。
時々でも良いんで、
バック・ナンバーを見返して下さいね。
バックナンバー・リスト TOP
で、話は変わりますが、
いつも、意識って不思議だなぁと、
思っていることがあります。
頂く相談メールなんですが、
メルマガに書いたこととかに関係無く、
同じような相談内容を、
何人もの方から同時期に頂くことです。
最近では、「タンギング」についてです。
これ、サイトにもメルマガにも、
まだ書いていなかったんですね。
でも、何人もの方から、
お悩みの相談メールが届きました。
いつもそうなんです。
重なるんですよね。
ひょっとして、読者の方々が集まって、
裏で何かやってないですか?(笑)
FBI が動いている?
そんなことはないですよね。(笑)
ということで、急遽、
「タンギング」について書いていきます。
タンギング -1-
頂いたメールをまとめると、
ということです。
これらの回答を書く前に、
『タンギング』について書きますね。
「タンギング」というのは、
当然、舌で行うわけですが、
リードと舌の位置関係には、
以下の3通りが考えられます。
- 舌の先端が、リードの先端に接する
- (1と同じ状態で)
舌の先端より少し下がったところが、
リードの先端に接する
- 舌の先端は下歯の裏にあり、
舌の、マウスピース先端位置で、
リード先端に接する
ちなみに私は「3」ですが、
口腔内の大きさや舌の長さによっては、
この3通りがあっても良いのかなと思っています。
「タンギング」そのものの役割としては、
大雑把な言い方ですが、
リードの振動を止められればいいのですが、
タンギングが関係してくるのは、
音の『アタック』と『レリース』です。
「アタック」は音の始まり、
「レリース」は音の終わりです。
それぞれについて書きます。
アタック
「アタック」という言葉としては、
力を感じますが、
力の入るものではありません。
ですが、
クラシックより、
ジャズ等のポピュラー音楽の方が、
若干強めのタンギングです。
タンギングにも、強さの範囲がありますが、
余り強いと、非音楽的な音になってしまいます。
レリース
ここに意識がいっている人は、
少ないのではないでしょうか。
音を止めるにも、
タンギングで止めるのと、
息で止めるのでは違います。
(音の始まりも同様です。)
曲のコピーをするのでも、
そのプレーヤーの、
こういった箇所にも気を留めて下さい。
例えば、
ジャズのアルト・サックス奏者の巨匠、
チャーリー・パーカーの場合、
音が「ふあん」と消えるような、
そんな音の終わり方をしています。
同じくアルトの、
ジャキー・マクリーンと比べてみて下さい。
バラッドなんか特に、違いがよく判ると思います。
マクリーンは、「スタッ」と音が終わるんですが、
バラッドなんかの音価の長い音の終わりでは特に、
音の終わる直前に息が入る感じかあります。
よーく聴いて下さいね!
音の始まり、終わりにも、
それぞれのプレーヤーの個性が出るんですね。
次回も続きます。