おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。
私がこのメルマガを書いている部屋のベランダに、
スズメの巣があるのですが、
明け方からとても賑やかだったんですが、
巣立っていったんでしょうか。
チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン
チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン
チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くらいだったのが、
チュン・チュン・チュン・・・チュン・チュン・・・
みたいな感じになっちゃって。
ちょっと寂しいです。
ではでは、本題へ。
他の楽器を知る -5-
今回までで、他の楽器と比較して、
サックスがどうなのかということを、
大枠でしたが、お話してきました。
今回、まとめです。
他の楽器を知ることで、
自身の上達や、アンサンブルをする上で、
役立つことにもなり、
サックスがどういったものかという、
特性にも気が付く点が出てきます。
いいアレンジャーは、
こういった楽器の特性を熟知しています。
この楽器は、こういうフレーズが苦手だとか、
この範囲の音域の響きがいいだとか、
ほんと、よく知っています。
個々のプレーヤーも、
こういった知識を少しでも多く持つことで、
自身のプラスになるでしょう。
曲を聴く時に、
アレンジがどうなのかといったことも、
聴き取ってみると面白いですよ。
アレンジャーが、
それぞれの楽器をどういう風に使っているか、
それを聴き取るのがポイントです。
アレンジの話が出たので、ついでにお話します。
ジャズでは、
コードに基づきハーモニーを付ける際、
(これを Voicing ヴォイシングといいます。)
内声(音を積み上げた時に、内側にくる音)に、
半音でぶつかる音等、
不協和度の高い音程を用いることを多用します。
これによって、サウンドに厚みが増すからです。
インドネシアのガムラン音楽に使う楽器も、
同様な発想で、楽器それぞれ、
極微妙にチューニングをずらしてあります。
同時に鳴った時、音にうねりが生じ、
それがパワーになるのです。
また、違う例ですが、
グレン・ミラー・オーケストラを
聴いたことありますか?
(映画『 Swing Girls スウィングガールズ』にも、
曲が使われていましたね。
本家本元を聴いてみて下さい。
ここから聴けます。
The Golden Years: 1938-1942
これの、「ディスク:2」1曲目がそうです。)
グレン・ミラー・オーケストラの甘いバラッドなんかを、
特に注意して聴いてみて欲しいのですが、
サックスのパートを聴いていても、
全体ではビブラートの掛かったハーモニーですが、
ある声部だけは、
ノン・ビブラートなんです。
サウンド全体ではビブラートでも、
ビブラートのない声部があることで、
芯のあるサウンドにしているんですね。
どの声部がノン・ビブラートなのか、探ってみて下さい。
(The Golden Years: 1938-1942
「ディスク:1」3曲目。
この曲も映画で出てきましたね。)
こういう聴き方も面白いです。
アレンジを聴くポイントにも、
こういった聴き方もあるんですね。
こんな視点から聴いていると、
楽器の使われ方なんかも、
理解していけるようになると思います。
他の楽器のことを知り、
そして全体を考える。
こういうところにも、
新しい発想が隠れています。
アレンジにも興味を持てば、
面白い発見がありますよ。
とてもトリッキーなアレンジで、
こういう楽器の使い方もあるんだ、
ということを教えてもらうこともあります。
視野を広げることが、
音楽を、もっと楽しいものにしてくれます。
是非、色々な楽器にも目を向けて下さい。
以上で、このパートは終わりです。