おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。
今更ながら、ふと思ったのですが、
このメルマガって、
右側にも記事を書いていますから、
合わせると結構な文章量ですよね。
書く方も書く方ですが、
隅々まで読んで下さってるあなたもあなたです。(笑)
そんなあなたが大好きです。
感謝。
他の楽器を知る -4-
前回では、
クラリネットと比較してみての違う部分、
「テーパー状であること」というのを
お話しました。
今回も、クラリネットの続きから始めます。
それと別の楽器のお話です。
クラリネットとソプラノ・サックス。
見た目とサイズが近いですね。
ですが、演奏する上で違う点があります。
それは、構えた時の角度です。
クラリネットは、構えた時、
体に対して、大体、30度位の角度になるのですが、
頭の角度が同じであれば、
ソプラノ・サックスでは、
それよりも少し開いて、45度程度の感じです。
なぜそうなるのかというと、
マウスピースの角度の違いです。
同じシングル・リードの楽器でも、
ちょっとした構造の違いから、
この様な相違点が出てきます。
ソプラノ・サックスを吹く人をよく見て下さい。
楽器の角度が開くと腕がしんどいというのもあって、
少しうつむき加減になっている人が多いのですが、
こういったところによるものです。
次に、バイオリンを見てみましょう。
バイオリンでは、
楽器を習い始めてからずっと、
ボウイング、つまり、
弓の扱いをマスターすることに
重点がおかれます。
美しい音が出せるかどうか、ということですね。
かなりの神経を使います。
サックスで、これに相当するのが、
「息」ではないでしょうか。
本来、大事なことのはずです。
ですが、結構おろそかにされているようにも思います。
「呼吸」は本来、
体に酸素を送ることを目的とします。
ですが、管楽器奏者は、
これとは違い、不規則な呼吸を求められます。
酸素を取り込み過ぎず、不足しない様、
バランスを取りながら、
その時その時、
適切な圧力で、適切なスピードで、
安定した息を吹き込まなくてはいけません。
人間、というか、動物本来の働きとして、
無意識で行われる「呼吸」ですが、
楽器を演奏する際には、
コントロールしなくてはいけない、
ということですね。
ロング・トーンの練習時、
チューナーを使ってみて下さい。
楽器をやり始めた頃は、
ピッチが一定に保たれません。
その要因には、
アンブシュアができていないこともあるのですが、
「安定した息」が吹き込めていないことにもあるのです。
前回の「テーパー状であること」にも書きましたが、
息の圧力、スピード、
そういったことにも神経を向けて下さい。