おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。
ゴールデン・ウィークということで、
多くの方が、
どこかに旅行されていたりするんでしょうね。
そんな間を縫っての発行です。
旅行から戻られて、
溜まったメールに混じって、
読まれるか読まれないか、
ちょっとゲームな発行です。(笑)
他の楽器を知る -3-
今号も、前号の続きです。
前号では、
「シングル・リード」と「マウス・ピース」
ということで書きました。
今号は、
サックスが「テーパー状」であることを、
メインにお話します。
シングル・リードの楽器に、
クラリネットがあります。
クラリネットは直管ですが、
サックスは、「円錐管」です。
円錐状 = テーパー状
です。
管が、テーパー状になっていると、
高音域と低音域での吹奏感、
つまり、「抵抗」が違ってきます。
サックスを吹くと分かりますよね。
楽器を始めた当初、
低音は出るけど高音が出にくいとか、
そういった問題に直面した人もいるでしょう。
そのために、
高音部と低音部で、
アンブシュアを変えないと音が出ない、
ということになって、
おかしな癖を付けてしまう人が多いのです。
高音であろうが低音であろうが、
アンブシュアは一定でなければいけません。
クラシックの曲や難しいエチュードをやると、
このことはよく解かります。
低音・高音を、
速いパッセージで交互に演奏するようなものが、
頻繁に出てきます。
いちいちアンブシュアを変えている暇はないのです。
(『サックスのテクニックに自信をつけるための
3つのポイント《別次元特別強化レッスン》』
をお持ちの方は、9ページをご覧下さい。
この様なパターンがよく出てきます。)
そして、アンブシュアの変更は、
ピッチにも狂いが生じます。
高音も低音も素直に出る状態みたいなのが、
あるんですね、アンブシュアに。
これをマスターしなければいけません。
さらに、抵抗感が違うということは、
音の線というか、そういうものも違ってきます。
高音部では、線が細くなり勝ちです。
最低音から最高音まで、
半音、もしくはスケールで上がっていく時、
イメージとしては、
極微妙に吹き込みを増す、スピードを増す、
といった感じで丁度いいくらいの感じです。
これで、上から下まで、
音のバランスが取れるような、
そういった感じなんですね。
高音部は、線が細くなりやすいということを、
気に留めておいて下さい。
曲として盛り上がってくる時、
中低音部から高音部に展開していくことが多いので、
その盛り上がりで線が細いと、
迫力に欠けます。
テーパー状であることを意識してみて、
音に注意を向けてみる、
というのもやってみて下さい。
次回も続きます。