おはようございます!
【 Sax-Fan サックス・ファン 】 の瀬尾です。
春はなんだかワクワクしますね。
とっても動物的な瀬尾が今号もお送りします。
他の楽器を知る -2-
前回のメルマガでは、
サックスという楽器を知る意味で、
『楽器の特性』を意識してみて下さいということを、
お伝えしました。
今回は、その続きです。
『サックス』というのは「発明された」楽器です。
「木管楽器」と「金管楽器」を混合する楽器として、
アドルフ・サックスという人が創り出しました。
1840年代初期のことです。
1枚リードのマウスピース、
木管楽器の運指のメカニズムを、
真鋳の円錐管に組み合わせることから、
その計画がスタートしました。
今日まで、
キーのメカニズム等の様々な改良がされていますが、
基本的な設計部分は変えられていません。
その、
・シングル(1枚)・リードのマウスピースであること
・木管楽器の運指のメカニズムであること
・円錐管であること
に注目して下さい。
本体は金属製であるにもかかわらず、
リード楽器であることと、
木管楽器の運指のメカニズムであることから、
サックスは、木管楽器に分類されているのでしょう。
同じ木管楽器の部類であるフルートも金属製ですが、
歴史を遡ると、基となるものは木管です。
この、フルートや、
パンフルート、尺八といった楽器とサックスとでは、
音の出る仕組みが違いますよね。
サックスは、リードが振動して音が出ます。
「リードが振動する」ということは・・・。
リードがどのように振動しているのかは、
また別の機会に改めて説明しますが、
「リードが振動する」ということを考えてみて下さい。
振動して音が出るわけですから・・・。
私の言いたいこと、分かりますか?
『あなたのアンブシュア、
リードが振動することに対して、
妨げになっていないですか?』
(詳しくは、バックナンバー『第54号』を見て下さいね。)
オーボエのような2枚リードの楽器もありますよね。
2枚の場合は、リードが相互に振動し合います。
シングル・リードのサックスやクラリネットの場合、
マウスピースという、堅い面があります。
この、堅い面の形状が違うと、音も違ってきます。
トランペット等の金管楽器のマウスピースであれば、
カップ部のラインが、
直線的か丸いものかによって、音が違ってきます。
マウスピースが、
形状や材質の違いで、
様々な種類あることはご承知の通り。
ギターなら、
ソリッド、セミアコ等ボディー形状、
ピックアップ等。
クラシック・ギターとフォーク・ギターでは、
弦の材質も違いますよね。
ベースのような太いスチール弦ならば、
弦のタイプ(ラウンド・ワウンド、フラット・ワウンド等)
といったこともあります。
ドラムなら、
胴の深さ、ヘッド(打面)、スティック、ブラシ等、
といった感じで、
それぞれの楽器で、
音に変化をもたらす要素がありますよね。
この様に書くと、サックス等管楽器の場合、
マウスピースに注意が向き勝ちですが、
自身の体が、
楽器の一部となることを忘れないで下さいね。
管楽器は、
あなたの体が『共鳴体』になるのです。
アンブシュアも含めて、
こういったところをしっかり作らないで、
マウスピースの論議をする人がいるんですね。
あなた?(笑)
冗談ですが、
他の楽器で、音の違いを生み出している要因が、
サックスならどうなんだろ、
ということを考えて欲しいんですね。
次回も、この続きです。