■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
--- Sax Fan --- サックス・ファン 『第28号』
2005年9月3日 テーマ 21小節目
──────────────────────────────
今号の本題 : 音程(Interval)
編集後記 : Jazz At Massey Hall -- Charlie Parker
──────────────────────────────
これから楽器を始めようと思っている人:じっくり読んでね!!
初心者・中級者:知らないネタがあるかも!!
しっかり復習しましょう!!
[ 不定期発行マガジン ]
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
おはようございます。
この号の出だし、何を書こうかなぁと考えていたら思い出しました。
私、作文、超〜苦手だったこと!!
小学校では、必ず作文を書く時間がありましたよね。
時間一杯になっても、全く何も書けていないことがほとんどでした。
ほんと、苦痛な時間でしたね。
苦しまぎれに書いて、タイトル、学年・クラス、名前で行数を稼い
でも、原稿用紙の1/3にも到達しないんですから。
本文1行で完結してしまいます。。。(汗)
あまりに書けないもんだから、小学2年生のある時、前に座ってい
る友達の作文をそのまま写したこともありました。
その時の内容が、「○○先生(担任の先生)より、△△先生のほう
がいい。」って内容です。
で、どうなったか。
親、呼び出されました!(汗)
このこと、私は忘れていたのですが、親は忘れてくれてはいません
でした。
二十歳も過ぎていた頃、何かの話をしていたら、
「そういえば、作文が原因で学校に呼び出されたわよね〜。」って。
ま〜ま〜、子を持つ親、そんなこともありますって。
(何も呼び出さなくてもって思うんですが・・・)
自分でも、よくこのメルマガを発行してるなと思います。
こんな私の文章を読んで下さっている、あなたに感謝感謝・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このメルマガは、楽器演奏に興味はあるけど迷っている人・始めよ
うとしている人から、初心者、中級者を対象に書いていきます。
「それぞれ対象のレベルが違うのに、自分にとって有益な情報はあ
るの?」と思われる方がいっぱいいらっしゃることだと思います。
特に中級者の方は、「どうせ知ってること、できることばかりだろ
う」とお思いでしょう。
レベルは違っても、大事なポイントは一緒です。
そういった方は、もう一度チェックする意味で読んで下さい。
中には、知らなかったことがあるかも知れません。ほんのちょっと
のことでも、そこに、早くうまくなるためのヒントが隠れているか
も知れません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〔それでは、本題です。〕
──────────────────────────────
音程(Interval)
──────────────────────────────
音程とは、2音間の音の隔たりを表すものです。
単位は「度(Degree)」です。
オクターブ以下の音程を「短音程(Single Interval)」といい、オ
クターブを超える音程を「複音程(Double Interval)」といいます。
・音程の名称と表記
完全音程(Perfect Interval) P, Perf
長音程(Major Interval) M, Maj
短音程(Minor Interval) m
増音程(Augment Interval) +
減音程(Diminish Interval) -
重増音程(Double Augment Interval) ++
重減音程(Double Diminish Interval) --
・音程の相互関係
= 完全 =
重増 = 増 減 = 重減
= 長 = 短 =
左に一つずれると1/2step(半音分)広がり、
右に一つずれると1/2step狭くなることを意味します。
完全音程となるのは、1、4、5、8度で、
長・短音程となるのは、2、3、6、7度です。
ちなみに、英語表記だと、
1度はUnisonで、完全1度はPerfect unison (P unis)、
↑
unisonはunisと略記
2度はsecond degree 、長2度はMajor Second (M2)、
短2度はminor Second (m2)、
・
・
・
8度はOctave unisonで、完全8度はPerfect Octave (P Oct)、
といった具合です。
・複音程ではどうなるか
例えば、長9度、完全11度という風にいうこともできますし、オ
クターブと○度ということもできます。
(単に音程を答える場合、オクターブと○度といった方が一般的で
す。ただし、コードでは、9、11、13という捉え方をします。)
この場合の数字の関係ですが、
例)長9度 = オクターブと長2度
9 = 8 + 2 −1
~~~~
となっていることに注意して下さいね。
・音程の転回
ある音程の2音のうち、
(1)低い方をオクターブ上げるか、
(2)高い方をオクターブ下げるかする音程のことです。
その、転回された音程を「転回音程」といいます。
(1)も(2)も、同じ音程となります。
<元の音程と転回音程の関係>
元の音程のタイプ → 転回音程のタイプ
P P
M m
m M
+ -
- +
++ --
-- ++
9 − 元の音程の度数 = 転回音程の度数
つまり、こういうことです。
元の音程がM6(長6度)であれば、転回音程はm3(短3度)になる
ということです。
次回も理論編を続けます。
------- ◇ ------- ◇ -------- ◇ ------- ◇ -------
音楽を説明するのに、どうしても抽象的になりやすい部分がありま
すが、できるだけ努力して、解っていただけるような説明を心がけ
てはいます。
しかし、私の力だけではどうしても足りないので、これを読んで下
さってるあなたに協力していただかなければなりません。
理解してやろうと、優しく力を貸して下さい。
よろしくお願いします。 m(_ _)m
なお、解らなかった点や、質問、感想等、なんでもいいです。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net
待ってます!!
------- ◇ ------- ◇ -------- ◇ ------- ◇ -------
──────────────────────────────
編集後記:Jazz At Massey Hall -- Charlie Parker
──────────────────────────────
当分の間、この編集後記の枠でジャズのCDを紹介していこうと思い
ます。
皆さんが好む好まないに関わらず、有無を言わさず「ジャズ Jazz」
メインです!!(笑)
さて、最初の1枚目は、私の全てがここから始まった、私にとって
とても大事なCD(当時はCDが無く、レコードでしたが・・・。)を、
もう一度ご紹介。
私がBe-BopというスタイルのJazzに出会い、ジャズができるように
なりたい、こんなスピード感のあるサックスを演奏したいと、熱い
思いとキッカケをくれた1枚です。
(詳細は、ホームページより、バックナンバーにて、創刊号辺りの
編集後記から読み返して下さい。)
http://www.sax-fan.net/bnList01.htm
私がサックスを始めたきっかけ
ジャズがどういったものか、よく分かっていなかった中学2年、バ
ックナンバーにあるような流れでこのアルバムに出会ったのですが、
「チャーリー・パーカー」という名前すら知らなかった当時、完全
に「ジャケ買い」でした。
ちょっと渋くていいかなぁ〜って。
(おまけに安かったし。)
けど、人生って面白いですよね。
アルバム1枚の出会いが、流れを変えることになるんですから。
本当に『出会い』です。
しかもとっても大事な・・・。
サックスを与えて下さった先生にも感謝していますし、このアルバ
ムに出会えたことにも感謝しています。
「 Jazz At Massey Hall 」
(このページから試聴もできます。)
(新しいウィンドウで開きます)
このアルバム、内容的にもいいですが、いろんな意味で面白いアル
バムです。
このメンツが揃っていることもそうですし、クレジットでは、チャ
ーリー・パーカーが、訳ありで「Charlie Chan」となっています。
話し出すと長いので割愛しますが、本契約のレーベルではないんで
すね。(契約違反です!!)
なので、名前を隠しています。
他にもCharlie Chanの名前で出ているアルバムがあるのですが、そ
ちらは念を入れて、テナー(本来、パーカーはアルトです。)を吹
いています。
さらに、このアルバムで使っているアルト・サックスは、プラスチ
ック製です!!
これも訳あり。
楽器を持たずにトロント入りして、地元の楽器屋に借りたものです。
そしてそして、パーカーとディジー・ガレスピー、企画として一緒
に演奏したものは何枚かあるのですが、実は仲があまりよくありま
せん。
このアルバムのステージで、パーカーがガレスピーをイヤミな紹介
をしているんですね。(これも入っています。)
ま〜、こんな話より、Be-Bop(ビ・バップ:単にバップと言われる
ことが多いです。)というスタイルがどういうものか、是非聴いて
みて下さい。
こちらをクリック!!
(新しいウィンドウで開きます)
< 'The Quintet' - Jazz At Massey Hall >
Dizzy Gillespie (tp) Max Roach (ds)
Bud Powell (p) Charlie Mingus (b)
"Charlie Chan" - Charlie Parker (as)
1.Perdido
2.Salt Peanuts
3.All The Things You Are
4.Wee
5.Hot House
6.A Night In Tunisia
============================================================
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
ご意見・ご感想・ご要望等、何でも結構です。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net 瀬尾和弘
============================================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ご感想 : info@sax-fan.net
■URL : http://www.sax-fan.net
■登録 : 《終了しました》
■発行 : Sax-Fan サックス・ファン 瀬尾和弘
Copyright(C) 2004 Sax-Fan, All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━