『音』にも色々ありますが、音楽の視点から大きく分類すると、
・噪音 -- unpitched sound
・楽音 -- musical tone
に、分かれます。
「
噪音
」とは、
その英語表記を見てもらえば分かる通り、
明確なpitch(音の高さ)を持たない音です。
何かを叩いた音だとか、そういった音ですね。
「
楽音
」は、
ピッチを感じることのできる音です。
楽音は更に、
・純音 -- pure tone
と、
・複合音 -- compound tone
に分かれます。
「
純音
」とは、倍音を含まない音のことです。
それに対して、倍音を含んでいる音が「
複合音
」です。
楽器の音が全て楽音かというと、そうではありません。
ドラムの音等、打楽器系のほとんどは、噪音の部類です。
もう一度、噪音の説明を見て下さい。
「明確な」pitch
というところに注意して下さい。
ドラムの音には、そのサイズによって、高い音、低い音がありますが、
そのピッチが「明確」ではないので、『噪音』の部類となります。
(倍音以外の overtone を含むため)
車のクラクションなどは、「騒音 -- noise」だから『噪音』みたいですが、
明確なピッチのある「楽音」です。
「楽音」とは、何も音階に当てはまる音だけではありません。
要は、ある高さを感じることのできる音が「楽音」なのです。
絶対音感を持った人には、(高さ的に)辛い音があるでしょう。
グラスを叩いた音などは、「楽音」ですね。