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--- Sax Fan --- サックス・ファン 『第22号』
2005年6月10日 テーマ 15小節目
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今号の本題 : 音律(1):Scale(スケール)
編集後記 : コピー譜
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これから楽器を始めようと思っている人:じっくり読んでね!!
初心者・中級者:知らないネタがあるかも!!
しっかり復習しましょう!!
[ 不定期発行マガジン ]
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おはようございます。
今回の本題、久しぶりにこの誌面だけの展開です。
今、ここの文を書いている時点では、すでに本題を書き終わってい
るのですが、なんだかあっけなく終わった感じがあります。
これまでの3回は、「PCとの格闘編」でした。(汗)
が、次回内容も画像が必要です!!
ですが、ようやく「ドレミファソラシ」ができたところにたどり着
けそうです。
この「ドレミファソラシ」の部分、実は私が・・・
詳しくは次号で。
1人でも同じように感じてくれたらなぁ〜。
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このメルマガは、楽器演奏に興味はあるけど迷っている人・始めよ
うとしている人から、初心者、中級者を対象に書いていきます。
「それぞれ対象のレベルが違うのに、自分にとって有益な情報はあ
るの?」と思われる方がいっぱいいらっしゃることだと思います。
特に中級者の方は、「どうせ知ってること、できることばかりだろ
う」とお思いでしょう。
レベルは違っても、大事なポイントは一緒です。
そういった方は、もう一度チェックする意味で読んで下さい。
中には、知らなかったことがあるかも知れません。ほんのちょっと
のことでも、そこに、早くうまくなるためのヒントが隠れているか
も知れません。
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〔それでは、本題です。〕
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音律(1):Scale(スケール)
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<Scale> とは、ある音から上、または下に、ある同名の音までの
音列をいいます。
段階的に、高さの順に配列されます。
「ドレミファソラシ」とか、そういったものですね。
さて、どうしてこのようなものがあるのでしょうか。
人間の耳は、ポルタメント風な音の変化を明確に知覚できません。
(ポルタメント portamento =この言葉は「記譜法」でも出てきま
したね。無段階の音の変化です。)
少ないヘルツ数で変化したり、段階的なものが無い状態では、「感
覚的に疲労」します。
そこで、その中から知覚できるものをいくつか選び出そうとするわ
けです。( 無意識的行為 )
そして、段階的な跳躍した音は、「継続的な変化」として知覚され
ます。
さらに、何より大事な理由。
段階的な音列を決めることで、「アンサンブル」ができるようにな
ります。
こういう高さの音で、こういう音列を使いましょうと「約束事」を
作ることで、皆で音楽することができるわけですね。
そういったことから、「音階(Scale)」というものが作られていく
わけです。
音を選ぶ方法や、音の距離の知覚力といったものが、民族、時代に
よって異なることから、様々な音階が存在します。
音階は、その音階だけが持つ、音楽的色彩、明暗濃淡があります。
この、音階を構成する振動数比を決定することを『音律』といいま
す。
「音を選ぶ」という作為がそこにはある、ということを踏まえた上
で、次回へと進みます・・・
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音楽を説明するのに、どうしても抽象的になりやすい部分がありま
すが、できるだけ努力して、解っていただけるような説明を心がけ
てはいます。
しかし、私の力だけではどうしても足りないので、これを読んで下
さってるあなたに協力していただかなければなりません。
理解してやろうと、優しく力を貸して下さい。
よろしくお願いします。 m(_ _)m
なお、解らなかった点や、質問、感想等、なんでもいいです。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net
待ってます!!
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編集後記:コピー譜
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よく売られているコピー譜ですが、その譜面に、結構ミスを見つけ
ます。
ほとんどは、違う音が書かれている、音の記入ミスです。
速くて細かいフレーズ等、場合によっては、音が採りきれていない
部分もあったりします。
リズムだけ書かれていたり(符頭無し)、こんな感じとばかりに、
短に波線だけ書かれているもの、潔く「採譜不可」と書かれたもの
まで・・・。
コピー譜は、基本的に、コピーしようとする楽器をやっている人に、
採譜が発注されます。
それぞれの楽器特有の節回しというか、楽器の特性からくるものや、
表現の仕方といったものがあるので、その方が適しています。
なので、そういった際の譜面の書き方を勉強するにも、コピー譜は
使えます。
例えば、ジャズの管楽器では、「音を呑む」ことが頻繁にあります。
これはどういったものかというと、はっきりと音を出すのではなく、
音を暗示すると言っていいでしょう、そういう音です。
( Ghost Note・Dead Note・Indefinite Pitch とも言われます。)
どういう音なのかは、実際に聴いてもらわないと分からないでしょ
うが、その音を譜面に書く時には、符頭をXで書きます。
(他に、符頭に( )を付けて書かれているものもあります。)
その他、Spill(Drop)・Upward Spill・Connecting Spill・Smear
といった表現の仕方があります。
(これらについてはまたの機会に・・・。)
コピー譜も、こういった、「譜面の書き方を知る」という目的で見
ると勉強になります。
ただ、いずれは自分でコピーして譜面にしていって下さいね。
コピーして譜面にしていくことをやっていけば、譜面の読み書きの
能力がぐんと上がりますから・・・。
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最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
ご意見・ご感想・ご要望等、何でも結構です。
お気軽にメール下さい。
info@sax-fan.net 瀬尾和弘
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